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​introduction

本作は林が自身の過去作のシナリオアイディアを再構築し更に先の時間や登場人物の根拠を丁寧に洗い直す事から始め、新たな作品構造と深まるテーマを内包しREBIRTHした初稿台本から幾度も練り直された。意外にもOi-SCALEの他作品よりも笑いの比重が大きいだけではなく人にとって笑う事の必要を問う様な普遍的なテーマを持ち合わせながら、何と言っても観客の解釈欲を刺激し惹き込むギミカな構成が見所となる。死と目覚めをリピートするパラレルワールドに迷い込んだ男が予想し得ない捻れた結末へと向かうマインドトリップサスペンスが完成した。

「死」と直面する(から目を逸らす)病人達の繊細なドラマを支える為に出演陣も誰にも似ない才能が集結。フジテレビ系ドラマ「ウォーターボーイズ」(山田孝之主演)でシンクロ部の仲間5人組の1人でコメディパートなキャラを演じ、ザテレビジョンドラマアカデミー賞新人俳優賞受賞の後も多くのテレビドラマや舞台作品で味のある演技をみせてきた石井智也が主人公を演じる他に、Oi-SCALE作品には顔なじみの古山憲太郎(モダンスイマーズ) や三浦知之(InnocentSphere)、絶対王様などで活躍してきた川崎桜など確かな実力者が名を連ねる。そして最も謎を背負った5番目のベッドの男には「囚人」での共同製作も記憶に新しく「ヒミズ」や「サイゴ」等、Oi-SCALEの代表作品では必ず重要な役を担ってきた村田充が林灰二の今作にかける特別な意気込みに応え友情出演する。

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